キリスト教の守護者となった戦国武将　有馬晴信と家紋の由来

有馬晴信（1567 〜1612）

キリシタン大名 有馬晴信の軌跡

戦国時代に輝く武将、有馬晴信。彼はキリスト教に入信し、その後洗礼を受けて「キリシタン大名」として名を馳せました。最初はキリスト教への迫害者であったが、宣教師ヴァリニャーノの支援を受け、戦に勝利し数万人の信者を保護する「キリスト教の守護者」となりました。有馬晴信は同じくキリシタン大名の大友氏・大村氏と共に、ローマ法皇に使節（天正遣欧少年使節）を派遣するなどその献身ぶりがうかがえます。

戦国武将 有馬晴信と大村氏の繋がり

有馬晴信率いる有馬氏は、大村氏と祖先を同じくする一族です。戦国時代、両氏は何度も婚姻関係を築き、養子縁組を通じて緊密な関係を深めていきました。江戸時代にも両氏は大名として続き、その縁から有馬氏と大村氏は同様の家紋を用いることとなりました。

有馬氏の家紋とその由来

有馬氏の代表的な家紋は「有馬瓜」。この「五つ木瓜」は家名に由来するもので、形状は「織田木瓜」と共通しています。一方、大村氏の家紋は「大村瓜」で、内部には「剣唐花」が描かれています。有馬氏の替紋「有馬唐花」は「大村瓜」の内部部分だけを使ったものです。また、他にも「丸に六つ唐花」を採用しており、このバリエーションの増加は大村氏への養子縁組と関連があります。

有馬氏と大村氏の絆を象徴する家紋

有馬氏と大村氏の家紋は、互いの結びつきを象徴する重要な要素となりました。旗紋に見られる「六つ唐花」の変型は、両氏の絆と深い結びつきを物語っています。大村氏も同様の旗紋を用いており、両家の緊密なつながりを示しています。

家紋の由来と有馬晴信の足跡

有馬晴信はキリシタン大名として、キリスト教を信仰し数万の信者を守護しました。彼の家紋「有馬瓜」は家名に由来するもので、大村氏との関係もありながら「有馬唐花」や「丸に六つ唐花」などのバリエーションも持ちました。これらの家紋は、有馬氏と大村氏の深い結びつきと歴史を物語る大切な象徴です。

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